Japanese
English
今月の特集2 Clostridium difficile感染症
新生児・小児とClostridium difficile感染症
Clostridium difficile infection in infants and children
城 裕之
1
1労働者健康福祉機構横浜労災病院小児科
キーワード:
Clostridium difficile
,
無症候性保菌児
,
基礎疾患
,
乳幼児
,
米国小児科学会(AAP)
Keyword:
Clostridium difficile
,
無症候性保菌児
,
基礎疾患
,
乳幼児
,
米国小児科学会(AAP)
pp.1143-1150
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103566
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
- サイト内被引用 Cited by
■小児科領域において,Clostridium difficile感染症(CDI)を経験することは少ない.その理由としては,確定診断に内視鏡検査が必要なこと,乳幼児には無症候性の保菌児が多く,C. difficile検査の解釈が難しいことが考えられる.
■北米では小児入院患者におけるCDIが増加しており,米国小児科学会(AAP)は,2013年,policy statementを発表した.わが国においても,今後,小児のCDIが増加することが予想されることから,このstatementは参考となるであろう.
■CDIの診断はまず感染を疑うことであるが,特に年齢を考慮してC. difficile検査を行い,その結果を判断することが重要である.また,CDIの発症リスク因子として,基礎疾患(腸管疾患,免疫異常など)と抗菌薬の使用を確認することも参考となる.
Copyright © 2013, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.