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今月の特集1 尿バイオマーカー
尿中アクアポリン2の病態検査上の意義
Diagnostic value of urine aquaporin 2
佐々木 成
1
1東京医科歯科大学大学院腎臓内科学
キーワード:
アクアポリン
,
アクアポリン2(AQP2)
,
水チャネル
,
バソプレシン
,
尿濃縮
Keyword:
アクアポリン
,
アクアポリン2(AQP2)
,
水チャネル
,
バソプレシン
,
尿濃縮
pp.637-641
発行日 2013年6月15日
Published Date 2013/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103442
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■アクアポリン2(AQP2)はバソプレシン反応性の水チャネルで,腎臓集合管に存在し尿濃縮に必須の役割を果たしている.
■尿中にエクソソームとして排泄され,免疫ブロット法,RIA法,ELISA法で測定が可能であり,バソプレシン作用の指標になると考えられている.
■臨床症例での測定において,尿中AQP2排泄量は尿濃縮力の低下する疾患(中枢性ならびに腎性尿崩症)で減少し,一方尿濃縮力が亢進し尿希釈不全となる疾患(心不全,肝硬変,SIADH)で増加することが示されている.
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