特集 教科書には載っていない臨床検査Q&A
血液
Question 2 骨髄増殖性疾患の分類とその診断基準について教えてください
久冨木 庸子
1
,
下田 和哉
2
1宮崎大学輸血・細胞治療部
2宮崎大学消化器血液内科
pp.1148-1149
発行日 2012年10月30日
Published Date 2012/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542103184
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ポイント
・骨髄増殖性腫瘍は,融合遺伝子の形成や遺伝子変異によりチロシンキナーゼが恒常的に活性化され,複数系統の血球がクローナルに増殖する腫瘍である.
・真性多血症の95%以上,本態性血小板血症,原発性骨髄線維症の約半数にJAK2変異がみられる.
・“血球増加をきたす反応性,2次性の疾患の除外”が,“JAK2変異や,同等な遺伝子変異を検出すること”を用いて積極的に診断できるようになった.
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