Japanese
English
研究
BNP(brain natriuretic peptide)の検討で明らかになったメーカー間差
A difference between the analyzer which Became clear for examination of Brain natriuretic peptide (BNP)
大森 智弘
1
,
當銘 良也
1
,
今村 ちさ
1
,
布施川 久恵
1
Tomohiro OMORI
1
,
Yoshiya TOME
1
,
Chisa IMAMURA
1
,
Hisae FUSEGAWA
1
1独立行政法人国立病院機構神奈川病院研究検査科
1Division of Clinical Laboratory, National Hospital Organization Kanagawa Hospital
キーワード:
BNP
,
心不全
,
標準物質
,
メーカー間差
Keyword:
BNP
,
心不全
,
標準物質
,
メーカー間差
pp.928-932
発行日 2011年9月15日
Published Date 2011/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102734
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
BNP(brain natriuretic peptide)分析機を院内導入するため,小型2機種の比較検討を行った.AIA-360(東ソー社)は比較した外部委託検査で使用しているMI02(エイアンドティー社)との間でy=0.97x+4.702と良好な相関を示したが,パスファースト(三菱化学メディエンス社)ではy=1.60x-15.96と大きな傾きがみられた.またAIA-360とパスファーストを直接比較した相関もy=1.58x-16.82と大きな傾きがみられた.日本国内では,すべてのメーカーで塩野義製薬の抗体を使用しているためメーカー間差がないとされてきたが,今回の検討でメーカー間差が明らかになった.原因は統一した標準物質がないためと考えられ,今後統一したキャリブレーターの導入が必須と思われた.
Copyright © 2011, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.