Japanese
English
今月の主題 Helicobacter pyloriの診断と臨床応用
総論
Helicobacter pyloriの基礎知識
The basics of Helicobacter pylori
前田 愼
1
Shin MAEDA
1
1東京大学附属病院消化器内科
キーワード:
Helicobacter pylori
,
発見の歴史
,
病原因子
Keyword:
Helicobacter pylori
,
発見の歴史
,
病原因子
pp.133-140
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102225
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Helicobacter pyloriは1983年に発見されたグラム陰性桿菌である.高齢者の60%以上が保菌者であるが,若年者の感染率は次第に低下している.診断は迅速ウレアーゼ試験・鏡検法・培養法・尿素呼気試験・血清抗体測定法などで行う.わが国では胃・十二指腸潰瘍(または瘢痕)に対してプロトンポンプ阻害剤(PPI)+アモキシシリン(AMPC)+クラリスロマイシン(CAM)による一次除菌療法,PPI+AMPC+メトロニダゾール(MNZ)による二次除菌療法が保険適用である.病原因子としてBabAやSabAなどの接着因子,CagA/cagPAIやVacAなどの細胞障害因子があり,その存在や変異による疾患への関与が示唆されている.
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