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レムナントリポ蛋白質コレステロールを測定するための均一系分析法の開発
Development of a homogeneous assay to measure remnant lipoprotein cholesterol
鈴木 優治
1
1埼玉県立大学保健医療福祉学部
キーワード:
レムナントリポ蛋白質コレステロール
,
分析法
,
界面活性剤
Keyword:
レムナントリポ蛋白質コレステロール
,
分析法
,
界面活性剤
pp.387
発行日 2008年4月15日
Published Date 2008/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101586
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トリグリセライドが豊富なレムナントリポ蛋白質(TRL)の定量は冠状動脈疾患の危険率評価および高リポ蛋白血症3型の診断に有用である.レムナント様粒状コレステロールの免疫分離操作は最近広範に評価されているが,日常検査におけるTRL測定の有効な方法は達成されておらず,前処理なしに血清および血漿のTRLコレステロールを測定できる分析法が必要である.著者らは中間密度リポ蛋白質(IDLs)を含むVLDLレムナント(VLDLR)分画に優れた選択性をもつ界面活性剤をふるいわけし,リポ蛋白質およびそれらの粒子径分布をゲル濾過により調べた.開発した簡便な均一系分析法の性能はHitachi-7170分析機により評価した.Polyoxyethylene-polyoxybutylene block copolymerはVLDLRおよびIDL分画に選択性を示し,コレステロールエステラーゼの存在下でIDL粒子からapo Eおよびapo C-Ⅲを除き,IDLsの粒子径分布を小さくした.ホスフォリパーゼDはカイロミクロンレムナントへの反応性を改善した.健康者の血清における本均一系分析法と免疫分離分析法との相関はr=0.962(n=160),y=1.018x-0.01mmol/lと良好であった.
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