今月の主題 白血球
総説
抗菌ペプチドとその作用メカニズム
長岡 功
1
,
Niyonsaba François
2
Isao NAGAOKA
1
,
François NIYONSABA
2
1順天堂大学医学部生化学・生体防御学
2順天堂大学医学部アトピー疾患研究センター
キーワード:
抗菌ペプチド
,
デフェンシン
,
cathelicidin
,
自然免疫
,
獲得免疫
Keyword:
抗菌ペプチド
,
デフェンシン
,
cathelicidin
,
自然免疫
,
獲得免疫
pp.1037-1045
発行日 2007年10月15日
Published Date 2007/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101328
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デフェンシン(defensin)やcathelicidinなどのペプチドは,はじめ抗菌作用をもつ物質として見いだされたことから自然免疫にかかわる分子として注目されてきた.しかし,その後の研究によって,これらのペプチドが獲得免疫にも関与する可能性が示唆され,今では自然免疫と獲得免疫の橋渡しをする生体防御分子として考えられている.さらに,それらの抗菌作用に着目して,ペプチド誘導体の感染症に対する効果が臨床的に評価されはじめている.
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