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資料
中央採血室における採血によるトラブル症例の検討
Clinical Features of Outpatients with Various Troubles Against Venipuncture in the Blood Drawing Room
藤田 浩
1
,
前田 陽子
2
,
小野 知子
3
,
上久 律子
4
,
田中 健彦
5
Hiroshi FUJITA
1
,
Yoko MAEDA
2
,
Tomoko ONO
3
,
Ritsuko JYOKYU
4
,
Takehiko TANAKA
5
1東京都立墨東病院輸血科
2東京都立墨東病院検査科
3東京都立墨東病院看護部
4東京都立豊島病院検査科
5東京都荏原病院内科
キーワード:
神経損傷
,
動脈穿刺
,
血腫
,
苦情
Keyword:
神経損傷
,
動脈穿刺
,
血腫
,
苦情
pp.1571-1573
発行日 2003年11月15日
Published Date 2003/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542101053
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〔SUMMARY〕 中央採血室における現場のスタッフは採血にかかわる苦情対応についてしばしば経験し,その対応に苦慮することが多い.したがってその対策が必要とされていた.今回,われわれは苦情対応の対策の一環として,苦情症例の臨床的検討を行った.その結果,中央採血室での採血による神経損傷,動脈穿刺の発症頻度はそれぞれ0.0001%,0.0002%であった.苦情内容は,疼痛,血腫,その両者に限られ,そしてその症状はほとんど5週間以内に症状は消失した.苦情症例は悪性腫瘍,糖尿病で多く,穿刺血管は尺側皮静脈,尺側正中皮静脈,肘正中静脈が多くを占めていた.
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