コーヒーブレイク
臨床検査陰の力20年
屋形 稔
1
1新潟大学
pp.974
発行日 2003年9月15日
Published Date 2003/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100978
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5月に「臨床病理学国際交流20年の歩み」という小冊子が発刊された.1982年に日水製薬の全面的な支援を受けて故土屋俊夫先生を理事長に創立された臨床病理学国際交流奨励会の歩みをまとめたものである.土屋先生亡きあとも河合忠先生が2代目理事長として終始これに携わり20年をもって一応打ち切られたものである.私も16年間を理事としてサポートさせていただいたので感慨深いものがある.
この会の主目的は臨床病理学分野で研讚を積みつつある若手医師に対し海外留学を通じて臨床病理学に関する見聞と修練を積むための補助金を交付されたもので,通算して80名の方々に交付された.その方々の経験,感想なども掲載されているが,多くは帰国後も臨床病理学分野で目覚ましい実績を挙げており,斯界のリーダーとして活躍されているのが一目瞭然である.何よりも口々に留学先での経験が生涯を通じて影響を受けたと述べているのは陰の力の大きさを物語っている.
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