今月の主題 臨床検査史―国際的な流れとわが国の動向
各論
感染症検査
村瀬 光春
1
Mitsuharu MURASE
1
1愛媛大学医学部附属病院診療支援部
キーワード:
塗抹検査
,
培養・同定検査
,
薬剤感受性検査
Keyword:
塗抹検査
,
培養・同定検査
,
薬剤感受性検査
pp.1631-1636
発行日 2006年12月15日
Published Date 2006/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100800
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感染症検査法の大きな流れについて,背景となっている病原体の発見から,塗抹検査,培養検査,同定検査,薬剤感受性検査の分野に分けて世界レベルと日本の動向を述べた.いずれの検査においても用手法から半自動,全自動へと変化してきたことが伺えた.しかし20世紀までの技術は,パスツールやコッホの時代とあまり変わりのない方法を基本としてきた.21世紀のこれからは,分子生物学や遺伝子レベルでの検査が汎用されると期待する.そのことにより感染症診断と治療に役立つことができれば感染症検査の意義は大きくなると確信する.〔臨床検査 50:1631-1636,2006〕
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