特集 ナノテクノロジーとバイオセンサ
各論
Ⅰ. ナノ粒子関連
1. 高分子微粒子を用いるバイオ計測
日方 幹雄
1
Mikio HIKATA
1
1JSR(株)機能化学品部
キーワード:
高分子微粒子
,
磁性粒子
,
ポリスチレンラテックス
,
免疫測定
,
PCR
Keyword:
高分子微粒子
,
磁性粒子
,
ポリスチレンラテックス
,
免疫測定
,
PCR
pp.1343-1351
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100771
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はじめに
バイオ計測では,微量のサンプル中のpg/mlからμg/mlという低濃度の蛋白質や核酸を計測することが要求される.高分子微粒子のバイオ計測への応用は,Singerのラテックス凝集反応1)に始まる.当初はポリスチレンラテックスという材料を使いこなしていたが,最近は目的や用途に合わせた設計や改良が行われている.さらに磁性粒子の登場により,用途と応用範囲は一気に広がり種々のバイオ計測に応用されている.今や高分子微粒子は高感度かつ迅速なバイオ計測のキーマテリアルとなっている.本稿では,高分子微粒子の臨床検査,バイオ計測への最近の応用について述べる.
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