今月の主題 ホルマリン固定パラフィン包埋標本からどこまで遺伝子検索は可能か?
各論
ホルマリン固定パラフィン包埋標本―乏突起膠腫における染色体1p欠失のFISHによる検出
横尾 英明
1
,
金城 佐和子
1
,
平戸 純子
1
,
中里 洋一
1
Hideaki YOKOO
1
,
Sawako KINJO
1
,
Junko HIRATO
1
,
Yoichi NAKAZATO
1
1群馬大学大学院医学系研究科病態病理学分野
キーワード:
脳腫瘍
,
乏突起膠腫
,
fluorescence in situ hybridization(FISH)
Keyword:
脳腫瘍
,
乏突起膠腫
,
fluorescence in situ hybridization(FISH)
pp.761-766
発行日 2006年7月15日
Published Date 2006/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100665
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
グリア細胞系の脳腫瘍は一般に根治が困難であるが,乏突起膠細胞性腫瘍は有効な化学療法のプロトコールが開発されてから有意に予後が改善され,適切な病理診断の重要性が高まっている.乏突起膠腫における染色体1番短腕の欠失は化学療法の治療効果と密接な関連があることがわかっており,ここではFISH法でそれを解析する方法を紹介する.筆者らはプローブなどの主要な試薬を自作することでコスト抑制に留意している.〔臨床検査 50:761-766,2006〕
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.