今月の主題 アルブミン
話題
尿中微量アルブミンと高血圧
斎藤 勇一郎
1
,
中村 哲也
2
,
倉林 正彦
1
Yuichiro SAITO
1
,
Tetsuya NAKAMURA
2
,
Masahiko KURABAYASHI
1
1群馬大学大学院医学系研究科臓器病態内科学
2群馬大学医学部附属病院臨床試験部
キーワード:
心血管病
,
腎不全
,
アンジオテンシンⅡタイプ1受容体拮抗薬
Keyword:
心血管病
,
腎不全
,
アンジオテンシンⅡタイプ1受容体拮抗薬
pp.563-566
発行日 2004年5月15日
Published Date 2004/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100497
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
1.はじめに
高血圧が,心血管病の危険因子であることはよく知られている.心血管合併症は,高血圧患者の予後に影響を及ぼすばかりでなく,医療経済的にも大きな問題である.高血圧治療の目標は,心血管病の予測因子である臓器障害を的確に診断し,心血管病を予防することにある.糖尿病患者では,尿中微量アルブミンが腎障害の重要な予測因子であることが知られているが,高血圧患者では,尿中微量アルブミンと臓器障害の関連についての研究は少ない.
本稿では,尿中微量アルブミンと高血圧についての,最近の知見について述べる.
Copyright © 2004, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.