今月の主題 アレルギー疾患の現況と今後の展望
総説
アレルギー性鼻炎の発症機序
藤枝 重治
1
Shigeharu FUJIEDA
1
1福井大学医学部耳鼻咽喉科・頭頸部外科学
キーワード:
IgE
,
好酸球
,
ヒスタミン
,
ロイコトリエン
Keyword:
IgE
,
好酸球
,
ヒスタミン
,
ロイコトリエン
pp.729-737
発行日 2005年7月15日
Published Date 2005/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100146
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〔SUMMARY〕 アレルギー性鼻炎は,くしゃみ,鼻汁,鼻閉を示す疾患であるが,その病態の本質はIgE-dependentであるとされている.抗原特異的なIgEが作られるようになる抗原感作,抗原曝露時に直ちに起こる即時型反応,6~12時間後に起こる遅発相からなる.即時型反応は,抗原とIgEの結合から始まるヒスタミン放出の影響が大きい.一方,遅発相は好酸球浸潤,好酸球から放出されるECPとロイコトリエンによる鼻閉が特徴である.〔臨床検査 49:729-737,2005〕
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