今月の主題 PK/PD解析を指標とした感染症治療
総説
抗菌薬治療における副現象とPK/PD―2.副作用の発現
堀 誠治
1
,
荻野 弘美
2
Seiji HORI
1
,
Hiromi OGINO
2
1東京慈恵会医科大学薬理学講座第1
2共立薬科大学実務薬学講座
キーワード:
抗菌薬
,
濃度依存的副作用
,
体内動態パラメーター
Keyword:
抗菌薬
,
濃度依存的副作用
,
体内動態パラメーター
pp.33-39
発行日 2006年1月15日
Published Date 2006/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542100005
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
抗菌薬の副作用のうち,PK/PD解析をふまえ発現の防止を考えられるものに,投与量(濃度)依存的に発現する副作用を上げることができる.これらのなかで,PKパラメーターと副作用発現との関連性が指摘されているものには,アミノ配糖体薬,グリコペプチド薬の腎障害などがある.今後,抗菌薬の副作用発現機序の解明とともに,PK成績と副作用発現との関連性の検討が進むことが期待される.〔臨床検査 50:33-39,2005〕
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.