病院管理フォーラム 看護管理=病院のDON・24
看護業務の変化
小山 秀夫
1
1国立保健医療科学院経営科学部
pp.988-989
発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903667
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病院の変化
平成13年医療施設(動態)調査・病院報告の概況によれば,平成13年10月1日現在,病院は9,239施設,1,646,797床であり,前年に比べ27施設(0.3%),456床(0.0%)減少しているという.病床の種別では,一般病床は28,598床(2.8%)減少し,994.315床となった一方で,療養病床が31,057床(12.9%)増加し,272,217床となった.全体の数字だけみれば,大きな変化ではないようにみえるが,詳細にみると変化は急激だと思う.
第1に,平成12年10月からの1年間で,病院の廃止が162施設あり,開始が140施設ある.ただし,このうち64施設は個人病院から医療法人に変更したものである.このことは,病院が倒産したわけではないが,なんらかの事情で経営権が委譲されたことを意味する.第2に,平成15年8月までに現在の一般病床は,一般か療養か自主的に判断することが求められているが,今後,療養病床が急増し,一般病床が減少するということは容易に予想できる.第3に,病床利用率はほとんど変化していないが,精神,感染症,結核病床を除いた病院病床利用率は,83.9%であるが,49床以下では74.8%に過ぎないのである.
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