特集 改革期における事務長像
【座談会】成長か,衰退か—改革期における民間病院事務長の対応
相田 俊夫
1
,
小野 政秀
2
,
戸根 経夫
3
,
林 茂
4
1財団法人倉敷中央病院
2トヨタ記念病院
3医療法人若弘会
4医療法人社団カレスアライアンス経営管理部
pp.963-970
発行日 2002年12月1日
Published Date 2002/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903661
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林(司会)本日は「改革期における民間病院事務長の対応」ということで,病院の事務部門のトップ,いわゆる事務長さんにお集まりいただき,お話をうかがおうと思います.一口に民間病院といっても,ワンオーナーの医療法人から,財団法人,社会福祉法人など様々な形態があります.また,設立母体,開院からの生い立ちなどによって事務管理部門の位置づけや機能は大きく異なってくると思います.そこで,最初にそれぞれの病院の開設目的や,地域における役割などについてお話をいただければと思います.それでは,倉敷中央病院の相田さんからお願いいたします.
相田 当院は,2003年に開院80周年を迎えます.実業家の大原孫三郎により「社会から得た富は社会に返す」という理念の下で開設された施設の一つで,「世界水準の医療を地方に」ということで地域に根ざした医療提供を行ってきました.また,患者さんのアメニティの充実にも古くから取り組んできた病院でもあります.
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