特集 女性医師のキャリアデザインと病院
女性医師の現状―日本医師会「女性医師の勤務環境の現況調査」より
小笠原 真澄
1,2
1日本医師会 男女共同参画委員会
2医療法人 楽山会 大湯リハビリ温泉病院
キーワード:
女性医師の勤務環境
,
現況調査
,
就労継続支援
Keyword:
女性医師の勤務環境
,
現況調査
,
就労継続支援
pp.430-434
発行日 2013年6月1日
Published Date 2013/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541102537
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2000年に国家試験合格者に占める女性医師の割合は3割を超え,医師総数に占める女性医師の割合も間もなく2割に達しようとしている.女性医師が出産・育児の時期においても仕事を中断することなく勤務を継続していくための環境整備については,これまでにも様々な方面から指摘されており,その根拠となるアンケート調査は,各学会,都道府県医師会などで実施されてきた.
日本医師会では,実効性のある就業支援策を提言するために,現状に即した女性医師の勤務環境に関する全国規模でのアンケート調査の必要性が検討され,男女共同参画委員会および女性医師支援センターによる「女性医師の勤務環境の現況調査」を実施した.これは,病院勤務の女性医師すべてを対象として全国の病院に調査票を郵送し,約7500人から回答を得た大規模調査となった.この結果は,2009年3月に報告書としてまとめられている1)が,この内容を紹介する.
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