特集 医師臨床研修必修化は病院に何をもたらすか
卒後臨床研修におけるこれからの病院の果たすべき役割
山田 實紘
1
1厚生会木沢記念病院
pp.462-465
発行日 2002年6月1日
Published Date 2002/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903547
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平成12年11月30日,医師および歯科医師の卒後臨床研修の必修化を規定した医師法および歯科医師法の改正を含む「医療法等の一部を改正する法律案」が国会で可決,成立した.本法律は平成16年4月1日から施行されるが「診療に従事しようとする医師は,2年以上,医学を履修する課程を置く大学に附属する病院又は厚生労働大臣の指定する病院において,臨床研修を受けなければならない」と定められていて,卒後研修の場として臨床研修病院の果たす役割が期待されている.
筆者は地域医療の実践に携わる病院管理者の立場として,この改正による臨床研修の必修化と,それに伴う研修プログラムの整備には大きな期待を寄せている.なぜなら臨床の場における医師の質の確保は急務であり,研修システムの充実が結果として優秀な医師を育成し,地域医療の質の向上につながると判断するからである.
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