特集 病院の外来—増やすか減らすか
病院の外来—増やすか減らすか—効率的な医療を目指して病院から外来機能を分離
亀田 省吾
1
1医療法人鉄蕉会亀田クリニック
pp.382-383
発行日 2002年5月1日
Published Date 2002/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903529
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マスタープランの作成
亀田メディカルセンターは,冬でも菜の花が咲き,温暖で風光明媚な観光地である南房総鴨川市の太平洋に面した海岸沿いに立地しております.救命救急センターを併設した病床数858床の急性期病院である亀田総合病院と,1日外来患者数2,000〜2,500名の高機能大型診療所である亀田クリニックを中心に,社会福祉施設や様々な関連施設と連携し,幅広い医療福祉事業に取り組んでおります.当地域は他に総合医療機関を持たないため,あらゆる疾病に対する365日24時間の対応を求められております.
当院は,私どもで11代目で,江戸寛永時代より約350年の歴史があります.昭和39年に南房総唯一の総合病院として歩み始め,南房総の基幹病院として発展してまいりました.地域のニーズや,医療の進歩に応える形で継ぎ接ぎ的に拡張してきた結果,施設的にも機能的にも大変非効率が目立ってきました.そこで,1989年に病院の長期基本計画であるマスタープランを米国の病院コンサルタント会社や設計事務所などにも協力をいただき作成しました.
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