日本列島
パーキンソン病の疫学的実態—京都府
山本 繁
1
1京都府井手保健所
pp.892
発行日 1979年12月15日
Published Date 1979/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205990
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京都府では,府下におけるパーキンソン病の実態を把握する目的で,特定疾患疫学調査班(班長=国立療養所宇多野病院,西谷裕副院長)に依頼して,人口流出入の少ない4町を選定し,人口26,251人を対象にパーキンソン病の疫学的実態調査が,昭和53年3月〜10月において実施され,その報告書がこの度まとまり,発表された.
それによると,まず第一次調査では,パーキンソン病患者にしばしば認められる症状11項目を含むアンケート調査を行ない,86.5%の回収を行なった.そのうち,パーキンソン病と過去に診断されたもの,および,質問項目中3項目以上陽性のもので症状経過が徐々に起こってきたもの312人を選定し,それらに直接検診を行ない,244人の受診をみた.
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