連載 アーキテクチャー 保健・医療・福祉 第80回
市川市保健医療福祉センターの計画と実際—保健・医療・福祉の総合施設の計画のプロセス,およびその間の提案
西野 範夫
1
1田中・西野設計事務所
pp.548-553
発行日 2001年6月1日
Published Date 2001/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903309
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市川市保健医療福祉センター
市川市は人口約45万人,江戸川をはさみ東京都に接し,JRや地下鉄を利用して東京の都心から約30分で市の中心部に到達できる東京には最も近い都市の一つで,以前から良好な住宅地としてよく知られている.しかし,地価高騰と核家族化に伴い,若い世代が居住するには難しい環境となってきている.こうしたことから,高齢化が進行中で,ある時期には急速に進む可能性がある.
市川市は浦安市にある公立市川浦安病院に組合参加をしており,市内には国立鴻の台病院,東京歯科大学市川病院があるが,市民の多くの日常的医療は民間の施設によっている.市川市では「健康と豊かな生活」の実現に努力し,その一環として21世紀を先取りする「市川市保健医療福祉センター」が計画された.
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