特集 パブリック・リレーションズ―地域の人の期待
ボランティアに参加したい病院―『心あたたかな病院』がほしい
原山 建郎
1
Tatsurou Harayama
1
1遠藤ボランティアグループ
pp.910-913
発行日 2004年11月1日
Published Date 2004/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100916
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■病院が大きく変わり始めた
日本経済新聞社の主要病院調査(平成16年6月13日付日本経済新聞・医療面掲載)によると,ここ数年の間にボランティア活動を受け入れる病院の数が急増し,ベッド数200床以上の主要病院ではその約7割にも達しているという.これは病院,患者のいずれに対しても中立な第三者機関として設立された(財)日本医療機能評価機構が行う「病院の機能評価認定」第1領域に「ボランティアを受け入れているか」の項目があり,ボランティアの受け入れ体制,オリエンテーション教育の実施,活動評価などが機能評価の対象とされたことから,にわかに病院側の関心が高まったものと考えられる.
近年, 顧客満足度 CS (Customer Satisfaction)というマーケティング用語から,患者満足度 PS (Patient Satisfaction)が生み出され,顧客をお客様と呼ぶ感覚で「患者様」という言葉が病院パンフレットなどで頻繁に使われるようになった.また,外来患者へのアンケートを実施して,その患者ニーズに応えようと努力する病院も増えてきている.
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