特集 病院経営戦略と企画部門の役割
国立病院の経営戦略
武藤 正樹
1
1国立長野病院
pp.668-671
発行日 2000年8月1日
Published Date 2000/8/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903055
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今,国立病院が大きく変わろうとしている.これまで巨額の一般財源からの繰り入れや,非効率な経営,再編成計画の遅れなどが指摘されてきた国立病院では,この数年で経営改善や再編成計画が急ピッチで進められている.さらに平成16年には国立病院の独立行政法人(エージェンシー)化が控えている.これにより全国一法人の下に,最終的には150あまりの国立病院・療養所が日本最大のグループホスピタルに生まれ変わろうとしている.また,この法人を所轄することになる厚生省やその地方部局である地方医務局も,来年1月には一足先に省庁再編により大きく組織を変えようとしている.そして保健医療の抜本的制度改革も今まさに進行中である.
こうした保健医療界の戦後最大級の変革の時期に,国立病院グループがどのような変革の経営戦略をもって立ち向かっているのかを本稿では振り返ってみたい.
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