特集 病院として介護保険にいかに対処すべきか
介護保険への取り組み—高齢社会をすでに迎えている中規模公立病院では
田畑 正久
1
1東国東広域国保総合病院
pp.548-549
発行日 1999年6月1日
Published Date 1999/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902725
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大分県下には10の医療圏があり,その一つ東国東医療圏(人口約4万人)の中核病院として295床を有するのが当院(東国東郡の4町1村の広域連合の経営)である.平成8年に50床の増床を行い,すべての診療科をそろえて地域の「2次医療の完結」を目指して整備してきた歴史がある.増床時に老人保健施設か一般病床の増床かの議論はあったが総合的に判断して一般病床の増床を行った経緯がある.しかし時代の流れとして自己完結から地域完結へと病院機能の地域での役割(病診連携)が求められている.
現在,東国東郡は高齢化率30%を超え,当院は高齢者の在宅療養の支援として訪問看護ステーション,在宅介護支援センターを有している.一方,この4年間で地域における老人保健施設,特別養護老人ホームの数は地域基準を満たすように整備されてきている.
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