特集 岐路に立つ中小病院
介護保険への中小病院の対応—療養型病床群に転換した経験から
小笠原 真澄
1
1医療法人楽山会大湯リハビリ温泉病院
pp.408-411
発行日 1999年5月1日
Published Date 1999/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902690
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医療提供体制の抜本的見直しの中で,急性期病床と慢性期病床の区分が盛んに取り上げられ,必要病床数の検討が進んでいる.現在すでに慢性期病床としての位置付けのなかにある療養型病床群は,医療保険適用部分と介護保険適用部分の振り分けをどうするかに揺れている.
しかし2000年施行の介護保険制度は目前に迫っているにもかかわらず,医療保険給付と介護保険給付の区分がある程度は示されているとはいうもののなお審議継続中であり,介護報酬の内容も明確に提示されていない.中小医療機関は今後の医療の展望が開けず,財源の裏付けのないままに舵取りをせまられ,困惑することが多い.
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