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21世紀の国民の健康と医療の確保を目指して—医療保険制度構造改革への提言(中間報告)/高齢者に関する保健医療制度のあり方について(案)(その2)
健康保険組合連合会
pp.282-286
発行日 1999年3月1日
Published Date 1999/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902661
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はじめに
(略)
現在,健康保険制度は,緊迫した経済状況の下で加入者数が減少するとともに標準報酬も低下しており,これに伴う保険料収入の減少が憂慮される状況となっている.このような状況は国民健康保険制度の運営にも影響を与えている.反面,医療費の支出は昨年9月の健保法等の制度改正以降,伸び率は下がったと言われつつも増高を続けている.今後いかなる制度を構築しても,このままの医療費の負担の下では全ての医療保険制度は耐えきれず崩壊することは明らかである.なによりも増高を続ける医療費の抑制が第一の重要課題であり,将来に向かって医療費については,国民・企業・政府や患者などすべての関係者が負担しうる水準を設定し,その水準まで医療費を抑制し,併せて給付水準を設定することが重要である.(略)
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