特集 病院組織と意思決定—コーポレイトガバナンスとは何か
当院では組織と意思決定をこうしている—組織は「人」である,外部の「常識」を取り入れる
吉水 信裕
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1医療法人社団緑成会横浜総合病院
pp.238-239
発行日 1999年3月1日
Published Date 1999/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902647
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病院の組織はどこの病院でも大同小異でわれわれのところでも特別奇抜なものではない(図1).機構そのものよりは,「人」であり,どの人をどこに置くかが重要で,人に沿って組織を作ることになる.いかにして意思が上下,左右に同じように伝わり,皆が同方向に向かって進めるかが大切なのである.
病院という性格から医局(医師)が牽引車とならなくてはならないが,同時にコメデイカルである看護部や薬局,レントゲン科,リハビリテーション科などの協力なしでは目標達成は不可能である.また当然のことではあるが,これら診療部門を支える事務部がしっかりしていないと組織は砂上の楼閣となってしまう.病院を支える各部門が病院の理念と進むべき方向とを理解し,いかにスムーズに仕事ができて,その力の結集が病院全体を前進させることができるかが組織作りのポイントであり,病院トップの仕事でもある.
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