特別寄稿
感染症新法と医療提供体制のあり方
滝澤 秀次郎
1
1厚生省保健医療局結核感染症課
pp.55-59
発行日 1999年1月1日
Published Date 1999/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902598
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新しい時代の感染症対策を担う「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律」(以下,感染症新法)が,平成10年9月25日に成立し,同10月2日に公布された.本法の施行は平成11年4月1日からであるが,法第9条に基づいて国が策定する基本指針,第10条に基づいて都道府県が策定する予防計画,感染症発生動向調査体制の整備,感染症指定医療機関制度の導入など,施行までに取り組んでいかなければならない課題は多い.
本稿では,感染症新法制定の経緯と法律のポイントを概説した上で,感染症新法に基づく良質かつ適切な医療の提供の方向性,感染症指定医療機関や第一線の医療機関に期待することについて述べることとしたい.
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