シンポジウム パス法の原理と経験の交流・4
青梅市立総合病院におけるパス法の導入とその成果
村松 勝美
1
1青梅市立総合病院救急医療センター
pp.474-478
発行日 1998年5月1日
Published Date 1998/5/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902420
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パス法導入の動機
青梅市立総合病院では2年前に日本医療機能評価機構によるサーベイヤーの実習が実施されました.そのさいに,「患者から看護に対する満足もある.よい看護を実施しているようだがその記録がない.今の記録から何を実施し,結果がどう出て患者がどのように反応したかが全くみえない」との看護部門の評価がなされました.そこで,看護記録を改善しようという動きが始まりました.医師と看護婦との信頼関係のよい外科病棟において,今実践している医療内容,処置,与薬,指導内容,ケアなどすべてを書き出し,しかもスタンダードなケアで経過するものについて一覧表にしました.その結果,出来上がったものがパス法に近いものでした.
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