特集 救急医療計画
青梅市の救急医療
野村 有信
1
Arinobu NOMURA
1
1(東京都)青梅医療福祉協会
pp.872-875
発行日 1980年12月15日
Published Date 1980/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206212
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■はじめに
東京都の西北端に位置する青梅市は,人口97,300人の小都市である.東部は市街地開発が急激に進み,公共団地の建設とともに人口流入が激しく,西部は農山村部で,人口移動が少ない.
市民の強い要求によって,昭和49年7月に年中無休24時間診療体制を備えた青梅市大門診療所が設立された.この設立を境にして,青梅市の救急医療体制は大幅に充実され,患者のタライ回しなどの医療に対する住民不安は,半ば解消された.行政が市民の要求に応えて救急医療体制を確保したことは,当時は画期的な健康行政として,注目を浴びた.したがって,昭和49年7月以後の青梅市の救急医療の主軸は,この青梅市大門診療所に移った.
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