連載 リレーエッセイ 医療の現場から
医師の公募による採用を経験して
梅田 一清
1
1組合立紀南病院
pp.85
発行日 2006年1月1日
Published Date 2006/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541100158
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紀南病院は,南北に長い三重県の最南端の地にある.診療県人口は約45,000人の5市町村によって構成された組合立病院であり,この地域唯一の入院設備(288床)をもつ僻地医療拠点病院である.病院のすぐ前には熊野灘が広がり,周辺は蜜柑畑で囲まれた風光明媚の地にあり,また昨年,紀伊山地霊場と参詣道(熊野古道)が世界遺産に登録されて以来この地を訪れる人は多い.
しかし,地元三重大学医学部のある津市からは JR 特急を利用しても約2時間半,車でも3時間かかり,僻地中核病院と言わざるを得ない.
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