特集 第3次医療法改正と病院
健康変革の世界的潮流と日本「医療供給体制」の今後—介護保険創設と医療法改正をめぐって
長谷川 敏彦
1
1国立医療・病院管理研究所医療政策研究部
pp.41-47
発行日 1997年1月1日
Published Date 1997/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541902008
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今,地球をなめる燎原の火,「健康変革」
健康変革(health care reformあるいはhealth sector reform,まれにhealth reform)という怪物が世界を俳徊している.
健康変革とは保健医療界全体のシステム的改革を意味し,その第1波は,1970年代後半から80年代初頭にかけて先進国に広がった.各種の医療費対策,病床・機器の規制,平均在院日数対策など,種々の方策が展開され,日本でも需要対策を中心に直接,医療費に介入する方策が進められた.中でも米国では,私的保険管理医療システム(HMO)や病院への公的保険支払法(DRG)など供給対策と需要対策とを統合した新たな方策を世界に先駆けて創り出した.
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