特集 「薬害問題」から学ぶこと
コンピュータによる副作用・相互作用のチェック
向井 呈一
1
1日本薬剤師会中央薬事情報センター
pp.1131-1135
発行日 1996年12月1日
Published Date 1996/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901981
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はじめに
街の薬局の院外処方せん取扱い枚数は,約2億6千5百万枚に達している.それを院外処方せん受取率に概算すると約20%にも達する状況である.医薬分業は着実に進展しており,医療における薬局の役割はますます重要になっている.
そのような環境下,1996年6月19日に改正薬事法,改正薬剤師法が国会を通過した.その改正薬剤師法のなかには,薬剤師は調剤にあたって患者に医薬品情報を提供しなければならないという項目が入り,1997年4月から実際に施行に移される.今まさに,薬局の薬剤師が医薬品の安全使用において,どのように患者に貢献するのか,薬剤師会が薬局をどのように支援するのか,その成否が問われる時代になっている.
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