連載 病院主導の保健・医療・福祉複合体の実証的研究・1【新連載】
連載を始めるに当たって筆者の課題意識と各回(全6回)の主題
二木 立
1
1日本福祉大学社会福祉学部
pp.1062-1063
発行日 1996年11月1日
Published Date 1996/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901963
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ゴールドプラン(1989年度開始)を契機として,「保健・医療・福祉の連携と統合」の重要性が強調されるようになった.今やこの言葉は,この分野の改革を論じる際のキーワードや常套句とすらなっている.
ただし,これの調査研究は主として福祉分野や保健分野の研究者により行われており,医療分野からの研究はごく少ない.そのためもあり,従来は,主として自治体や社会福祉協議会,保健所主導の連携と統合が強調されてきた1,2).一部では「保健・医療・福祉の統合化モデル」の一つとして「病院を中心としたモデル」も提起されているが,その場合に念頭に置かれている病院は,公立病院(全国的に有名な山口県御調町の公立みつぎ総合病院や新潟県大和町の大和医療福祉センターなど)である3).
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