特集 医療機能評価で病院はどうなる
第三者医療機能評価を経験して
院長の立場から
日野 頌三
1
1医療法人頒徳会日野病院
pp.643-645
発行日 1996年7月1日
Published Date 1996/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901854
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
昨年5月に,いまの「第三者評価機構」に先駆けて病院の機能評価を行っていた「病院医療の質に関する研究会」,通称「質研」のサーベイを受けた.動機は「やじ馬根性」である.まわりからは,「(あんたんとこ程度の施設で)ようあんなもの受けますな」といわれたが,成績(?)は思ったほどひどくはなかった.その最大の理由は,蛮勇(筆者は“健気さ”と思ってるが)をサーベイヤーの方々が好意的に受け止めてくださったことにあろう.
そのうえに,高齢者の慢性疾患(障害)に特化しようとしている中小病院に欠けている「機能」のいくつかは,一般病院の機能評価判定項目として採用されていなかったため,いってみれば「チェック漏れ」も起こった.この現象は一つの基準であらゆる病院の機能を比較したいという「機能評価の理想」を追求する限りの宿命である.
Copyright © 1996, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.