研究と報告
医療廃棄物に対する看護職者の役割(第1報)—神戸市立中央市民病院における医療廃棄物の発生量の実態
能川 ケイ
1
,
志水 奈保子
1
,
金川 治美
1
,
梶谷 佳子
1
,
古西 公幸
2
,
岩永 淳子
3
1神戸市立看護短期大学
2神戸市立中央市民病院看護部
3西神戸医療センター9東病棟
pp.681-685
発行日 1995年7月1日
Published Date 1995/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901557
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問題提起
我々は多種多様のゴミを排出している.ゴミは環境汚染と埋め立地確保との面から大きな社会問題となっている.そのため,廃棄物処理法が改正され,平成4年7月4日をもって施行されている.この法律は,廃棄物の排出を抑制し,および廃棄物の適正な分別,保管収集,運搬,再生,処分等の処理をし,ならびに生活環境を清潔にすることにより,生活環境の保全および公衆衛生の向上を図ることを目的としている.
廃棄物処理法の改正は当然病院から出る廃棄物に対しても適用されることになる.したがって医療機関においては,医療廃棄物処理検討委員会等を設け,また,「医療廃棄物処理に関する手引き」等を作成することによって,対応を急いでいる.では,実際に総合病院からいったいどのような廃棄物がどれだけ,どのように排出されているのだろうか.
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