グラフ
小児専門医療のセンター施設として期待される—長野県立こども病院
pp.9-14
発行日 1995年1月1日
Published Date 1995/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901410
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新病院の誕生と小児医療
長野県下に初めて小児医療の中枢医療機関として県立こども病院ができたのが,平成5年5月である.県立こども病院としては全国で9番目である.当院は一般病院では対応が困難な小児の疾病を中心に第三次医療を提供する.
少子化時代に入って,小児医療の不採算が目立っている.小児科の廃止や小児病棟の縮小が出始めているのも事実である.患者の減少だけではなく,診療報酬点数でも小児医療の特殊性から成人と比較した場合,その「不利」が指摘されている.例えば小児看護である.わが国の小児病院の看護婦配置は,特に濃厚な看護婦配置を必要とする新生児特定集中治療室を除いても,乳児から学童の病棟では患者:病棟看護婦は1:1であるという.新看護婦・看護補助体系では2:1までしか認められていない.
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