事務長の業務を考える・11
情報伝達のノウハウ
大江 唯之
1
1特定医療法人黎明会北出胃腸病院
pp.1052
発行日 1994年11月1日
Published Date 1994/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901379
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前回は情報収集について述べましたが,今回は情報伝達についてです.
上は理事長,院長をはじめとする経営陣,医療職の面々から,一般職員まで,全部を含めて「言ったが聞いてくれないから仕方がない」では済まされないのです.もちろん,医療の専門知識以外の情報については,一番早くて正しく知らなければなりません.知識に関しては理論的にもハイレベルでなくてはなりません.そしてやるべきだと判断すれば,説得する粘りと行動力と,部下と共に汗をかく大衆性が無くてはなりません.その上,ここ一番と言う時には体を張って止める勇気も持ち合わせていなければなりません.人間は得てして良い子になろうとするところがあります.上に弱く,下には良い子になろうとするような人間は事務長はおろか,一般の管理職としても失格です.
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