特集 インフォームド・コンセント—語る時代から行う時代へ
[インタビュー]母子医療におけるインフォームド・コンセント—仁志田博司・東京女子医科大学教授に聞く
仁志田 博司
1,2
1東京女子医科大学
2母子綜合医療センター新生児部門
pp.915-920
発行日 1994年10月1日
Published Date 1994/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901345
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新生児の代理人になれるのは誰か
本誌 母子医療,とくに先生がご専門とされている新生児医療の分野でインフォームド・コンセントを考える場合,他の分野とは際立って異なっている部分があると思いますが…….
仁志田 インフォームド・コンセントという考え方が導入される前に僕らがやっていたのは,言葉は悪いですけど,ムンテラといいまして,患者さんへの説明,たとえば,赤ちゃんはこんな病気ですよとか,こんな治療をしないと大変ですよとか,このぐらい障害が残りますよとかという話でした.言ってみれば,インフォームド・コンセントのコンセントはない,インフォームだったわけです.
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