特集 インフォームド・コンセント—語る時代から行う時代へ
法律家の立場からインフォームド・コンセントを考える
宮澤 潤
1
1宮澤潤法律事務所
pp.896-899
発行日 1994年10月1日
Published Date 1994/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901341
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
米国の医療スタッフの間では患者Patientという言葉を使わないでClientという言葉を使う用法が定着してきていると聞いています.
このような言葉の変遷ひとつを取つてみても患者と医師の関係の変化が読み取れるのではないのでしょうか.即ち,忍耐強く我慢して,言われるがままに治療方針に盲目的に従うという患者像から,自らが理解し,納得した治療行為に協力的に参加してゆくという,言わば,現代型の患者像への変化が見て取れるように思えます.
Copyright © 1994, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.