私の座右書
戦後最初に手にした洋書
遠藤 幸三
1
1国立金沢病院
pp.22
発行日 1966年1月10日
Published Date 1966/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409203398
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座右の書というほどのものはないが,一番長く使っているのはTe Lindeの「operativegynecology」くらいだろうか,この本を始めて見たのは昭和24年で,戦後に始めて入手した洋書である。
終戦後南方の米軍収容所で一年を送り,その間にJ.A.M.A.などを見て英語医学の進歩に目をみはった。復員後専門の洋書を求めるすべもなかったが,金沢の文化センター図書室で数冊のギネの本を見つけた時は天にも登る心地だった。Te Lindeはその中の一冊で,他に借り出すんもないままにほとんど専有できた。
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