特集 病院栄養業務の質の向上を目指して
[実践報告・1]入院中のニーズにそった栄養療法—栄養をどのように摂ってもらうのか
中西 靖子
1
1医療法人財団河北総合病院栄養科
pp.130-133
発行日 1994年2月1日
Published Date 1994/2/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901155
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はじめに
合理化の手落ちともいえる「冷たい,まずい,早い」の3悪は,温かい食事は温かく,冷たい物は冷たく,夕食は夕食時間にといった,治療以前の,食事に関する基本的な感受性が鈍感になっていた結果である.
「如何に摂ってもらうか,食べてもらうか」を真剣に考えれば,必然的に3悪の業務改善を優先することになる.もっとも,現在はかなり改善されてきているとはいえ,多くの栄養士が問題に対して対策を提案しても,経済面で止まっていたのも事実である.これが大きく動き出す1つのきっかけになったのが,平成4年4月の診療報酬の改定であった.
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