増刊号 日本の病院建築
民間病院の建築
松下記念病院・松下健康管理センター
奥長 隆敏
1
Takatoshi OKUNAGA
1
1(株)日建設計大阪第一事務所
pp.110-115
発行日 1991年11月20日
Published Date 1991/11/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541901082
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予防と治療の総合医療センター
この施設は,松下記念病院・松下健康管理センター・松下電器健康保険組合本部の三つからなり,松下グループ社員(健保組合の被保険者・家族)の健康管理のための,海外を含む情報・健診・管理・治療センターである.また総合健診・事業所健診などの一般的な検査によるスクリーニングにより,必要に応じて精密検診部門で詳細な検査・診断を行い,さらに病院で治療を行うことができる予防と治療が一貫してなされる総合医療センターでもある.
病院は昭和15年に開院し,その後5期にわたる増築・改築工事を行って,病床数319床・外来患者950人/日で運営されてきたが,施設の老朽・狭隘化は解消できず,全面移転計画となった.高度医療・新しいシステムの展開と,予防・治療の一体的運営,患者サービスの向上ならびに防災面の充実を目指し,昭和59年1月に工事に着手し,昭和61年3月,359床の新病院・新健康管理センターとして生まれ変わった.
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