グラフ
心をつなぐリレー—東京・東大和病院
pp.9-14
発行日 1991年1月1日
Published Date 1991/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900828
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午前8時30分.野口総婦長(61歳)は,もうり階外来フロアの片隅で新患の受け付け準備にとりかかる.患者や家族に最も身近かな看護職こそ病院への評価のカギを握ると信じ,接遇教育に自らの姿勢を示すためである.インフォメーションや健康相談,苦情処理などが主であるが,思わぬメリットもあることに気づいた.患者の生の声が聞けることと,職員の動向や応対ぶりが非常によく把握できることである.この病院に来て4年余り.自身も見られていることを意識しつつ,日々新たな発見と爽やかな緊張感を味わう.
総婦長室は,ない.ただ,4人の病棟婦長と共有の部屋が1つ.院長はじめ他の職員のと同様,旧館の北向きである.誰でも自由に,気軽に出入りできるようにと,ふだんはカギもかけない.
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