特集 完全週休2日制をめざして
[座談会]週休2日体制と病院経営
石田 貞治
1
,
石山 稔
2
,
片山 誠
3
,
井手 義雄
4
Teiji ISHIDA
1
,
Minoru ISHIYAMA
2
,
Makoto KATAYAMA
3
,
Yoshio IDE
4
1特定医療法人財団慈啓会・大口東総合病院
2聖路加国際病院総務課作業計画室
3労働省労働基準局
4医療法人雪の聖母会・総合病院聖マリア病院企画部
pp.845-851
発行日 1990年10月1日
Published Date 1990/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900750
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
井手 わが国の産業界において,労働時間の短縮ないし週休2日制は,大きな流れとして定着してきています.国際的な圧力がその流れを早めている感もありますが,いずれにしてもその潮流に逆らうことは今や不可能と思われます.病院においてもそれは例外ではあり得ず,本年4月の診療報酬改定でも,医療従事者の4週6休が実現できるように手当てがなされたと言われています.ところが,病院においては,複数の専門職が複雑に関与する医療という労働の特殊性,恒常的なマンパワーの不足,医療収入の約半分を占める人件費等々,その導入には様々な困難な問題がつきまとってきます.
そこでこの座談会では,労働省で労働時間短縮を指導されている片山さん,日本病院会で週休2日制問題を調査されている聖路加国際病院の石山さん,病院経営のお立場から大口東総合病院の石田さんにご出席いただいて,病院における週休2日制,労働時間短縮の問題についてお話し合いをいただきたいと思います.
Copyright © 1990, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.