研究と報告
病院図書室のコンピュータ利用はどの程度普及しているか
野原 千鶴
1
,
奈良岡 功
2
1済生会下関総合病院図書室
2自治医科大学大宮医療センター図書館
pp.529-532
発行日 1993年6月1日
Published Date 1993/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900387
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はじめに
病院図書室は,病院における医療の質を維持,発展させるには不可欠な存在であるが,十分な設備,予算,マンパワーに恵まれているとはいえない現状である.そのような状況下でも,最近,業務の省力化を推進しようという図書室が散見されるようになってきた.近年のOA機器の普及に伴い,病院図書室にもコンピュータやワードプロセッサを設置し,オンライン文献検索やCD-ROM検索のみならず,図書室の業務の補助に利用したり,利用者が独自に利用するケースも増えてきている.
この度病院図書室のOA化,特に図書室業務について,どの程度コンピュータ化が進んでいるかについてアンケート調査を実施した.今回の調査では,病院図書室研究会,近畿病院図書室協議会,北海道,福島,栃木,新潟,静岡,三重,島根,高知の8地区の病院図書室ネットワーク,さらに済生会病院グループの協力で283病院から回答を得た.
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