主張
外来機能の見直しを
H
pp.17
発行日 1993年1月1日
Published Date 1993/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900259
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医療資源と医療費の適正な使用という観点から,近年における病院外来の患者増は看過できないとして,今年4月の医療費改定があったとみられる.
外来受診患者数を見る限り,昭和40年と平成2年を比較すると,病院の外来受診数が1.5倍となっている一方,一般診療所のそれは3/4に減少している.ことに患者の病院集中傾向は300床以上の比較的大きな病院において著しい.しかも,診療所機能の分析からは,診療所外来で受診する疾患で病院のそれより高いものは,感冒とアレルギー性鼻炎だけであり,胃炎とか高血圧といった日常ありふれたプライマリケアレベルにある対象疾患でさえも病院に受診している実態が示されている.
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