建築と設備・81
東京歯科大学市川総合病院
神代 豊
1
,
郡 明宏
2
1鹿島建設株式会社設計・エンジニアリング総事業本部建築設計部
2鹿島建設株式会社設計・エンジニアリング総事業本部
pp.63-69
発行日 1993年1月1日
Published Date 1993/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900270
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東京歯科大学市川総合病院は,地域住民に対する質の高い医療の提供と歯科医学生に対するホールボディ教育を目指し,昭和21年に開設された.その後,昭和47年には,264床の病院となり,地域医療の中核を担う施設として発展をしてきた.近年,周辺地域の人口急増による医療需要の増大や医療を取り巻く環境の変化,ニーズの多様化に対し,増改築を繰り返して対応してきたが,敷地の問題からも限界に達したため,昭和61年,既存病院から約200m離れた大学グランドへ新病院を建設移転する計画に着手した.
計画に際し,新病院の在るべき姿を求めて,病院スタッフとの討議が重ねられ,イメージキーワードとして「ホテル」を共通のボキャブラリーとした.気持ちの安らぐ空間,快適なサービス,明快な動線計画,効率的なマネージメント等,優れたホテルの持つ特性との共通点を見いだそうと計画を進めた.
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