特集 在宅ケア新時代
在宅ケアにおける医療面での有機的な連携を考える—老人訪問看護ステーションを開設して
宮崎 和加子
1
Wakako MIYAZAKI
1
1北千住老人訪問看護ステーション
pp.890-893
発行日 1992年10月1日
Published Date 1992/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541900201
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はじめに
私は,14年前から柳原病院・地域看護課で訪問看護婦に携わっている看護婦である.老人保健法の改正で今年の4月から「老人訪問看護ステーション」が全国的にスタートした.当法人である健和会がこの6月に東京都で第1号の老人訪問看護ステーションを開設し私がその責任者になった.母体である柳原病院での在宅ケア・訪問看護を基盤におきながらも半ば独立し,新たな地域に看護婦だけの事業所を開設したのである.そして地域の中で開業医はじめたくさんの関係機関と連携をもつ活動をはじめた.わずか2か月の実践だが,今までと違った様々な経験をし,学ぶことが多かった.そのことを報告しながら在宅ケアの中でも特に医療・看護面での連携と看護婦の役割について考えてみたい.
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